Mesh Panelcoreには、六角形セルのみで構成されるHCシリーズ(アルミハニカムコア)と、六角形と菱形セルを交互に配置したRDシリーズ(ハイブリッドコア)の2系統があります。「どちらを選べばいいか」という質問は、新規のお客様から最もよく受ける質問のひとつです。このコラムで、両者の違いを具体的な数値とともに整理します。

構造の違いと、それが性能に与える影響

HCシリーズの六角形セルは、圧縮荷重に対して均等に力を分散する構造です。一方、RDシリーズの菱形セルは、特定の方向(菱形の長軸方向)に対して高い曲げ剛性を発揮します。この異方性が、RDシリーズの最大の特徴です。同重量で比較した場合、RDシリーズはHCシリーズより曲げ剛性が約1.4倍高くなります。ただし、この差は荷重の方向が一定している場合に最大化されます。多方向から荷重がかかる用途では、HCシリーズの等方性が有利になることもあります。

振動減衰性の比較

RDシリーズは、菱形セルの形状により振動エネルギーの散逸経路が複雑になるため、HCシリーズより振動減衰性が高い傾向があります。Mesh Panelcoreの社内試験(300×300mm、コア厚15mm、アルミ面材1mm)では、RDシリーズの減衰比はHCシリーズの約1.6倍でした。産業機械のカバーパネルや防音壁など、振動・騒音の低減が目的の用途ではRDシリーズを優先して提案しています。

コストの差はどのくらいか

同じ外形寸法・同じ素材で比較した場合、RDシリーズはHCシリーズより単価が約30〜40%高くなります。主な理由は、ハイブリッドコアの金型が複雑で、プレス工程が1工程多いためです。ただし、RDシリーズの高い剛性により面材を薄くできる場合は、トータルコストでHCシリーズと同等になるケースもあります。コスト比較は素材・板厚・数量の組み合わせで変わるため、見積もり段階で両シリーズの比較提案をお出しすることをお勧めしています。

用途別の選定早見表

建築天井材・内装パネル(等方荷重): HCシリーズ推奨。産業機械カバー・防音壁(振動減衰重視): RDシリーズ推奨。鉄道車両床パネル(圧縮荷重重視): HCシリーズ6mmセル推奨。UAVフレーム(軽量・高剛性): RDシリーズ+CFRP面材(CFシリーズ)推奨。食品設備・海洋環境(耐食重視): STシリーズ(ステンレスメッシュ)推奨。この早見表はあくまで出発点です。実際の選定はFEM解析と試作で確認します。

HCシリーズとRDシリーズの比較サンプルを無料でお送りしています。実際に手に取って重さと剛性の違いを確認してから検討したい方は、お問い合わせフォームよりご請求ください。